【1冊目】これからの時代の必読書「お金2.0」

メタップス創業者佐藤航陽氏によるこれからのお金・経済に関する内容。成長するサービスの要件についてもまとめられていて、非常に勉強になった。

以下抜粋

この持続的かつ自動的に発展していくような「経済システム」にはどんな要素があるかを調べていった結果、5つほど共通点があることに気がつきました。

①報酬が明確である(インセンティブ)  経済システムなので当然ですが、参加する人に何かしらの報酬(インセンティブ)、明確なメリットがなければ始まりません。当たり前のように感じますが、この要素が抜けていて失敗することが実は最も多いです。

②時間によって変化する(リアルタイム)  次に、時間によって状況が常に変化するという要素も必要です。  かならずしも本当にリアルタイムである必要はありませんが、常に状況が変化するということを、参加者が知っていることが重要です。

③運と実力の両方の要素がある(不確実性)  さらに、不確実な要素があったほうが経済システムとしては活気が出ます。

④秩序の可視化(ヒエラルキー)  ヒエラルキーというとネガティブな印象が強い言葉ですが、持続的に発展する「経済システム」を作る上で、秩序が可視化されている必要があります。

⑤参加者が交流する場がある(コミュニケーション)  最後に重要なのが、「経済システム」そのものに参加者同士のコミュニケーションの機会が存在しているということです。

最初から完璧なシステムを作ろうとせずに、寿命が存在することを前提にし、寿命がきたら別のシステムに参加者が移っていけるような選択肢を複数用意しておくことで、結果的に安定的な経済システムを作ることができるようになります。

まさにサービスを作っている最中でもあるので、意識したいポイント。

この世界で活躍するためには、他人に伝えられるほどの熱量を持って取り組めることを探すことが、実は最も近道と言えます。そして、そこでは世の中の需要だったり、他の人の背中を追う意味は薄くなります。なぜなら、内面的な価値ではオリジナリティ、独自性や個性が最も重要だからです。その人でなければいけない、この人だからこそできる、といった独自性がそのまま価値に繫がりやすいです。

確かホリエモン?も言っていたような気がしますが、これからの時代は好きなことを突き詰めて仕事にするという価値観に近い。

本当に価値を提供できる人は会社に属して働く必然性が消えてきています。むしろ彼らにとっては、会社とは自分の価値を発揮する、たくさんあるうちの1つのチャンネルになっていきます。間違いなく個人の収入源が1つの会社に依存しているという状況は変わっていき、個人はパラレルキャリアで複数の収入源を使い分けていくことになるでしょう

そこで重要なのは「個人の価値」です。個人の価値さえ高めておけば、それをお金に変換することもできますし、お金以外の他の価値にも変換することができます。ここで言う価値とは、①スキル・経験のような実用性としての価値、②共感や好意のような内面的な価値、③信頼・人脈のような繫がりとしての社会的な価値、のいずれも含みます。

個人の価値を高める。これはインターネットの出現・普及によってやりやすくなったなぁと実感します。

安定性もなく年収も高くないけれど、そこでの仕事を通じて普段会えないような人たちと繫がれたり話を聞けたり、既存の枠組みにとらわれない発想ができたり、将来的に価値が高まっていくようなスキルが身についたりするような職場であれば、そこはあなた個人の価値を高めてくれる職場と言えるでしょう。独立や起業を考えている人は、今でもこのような観点から仕事を選んでいると思いますが、個人の時代では誰もが、自分の価値を高められるかで仕事を選んでいくことになります。

分散化の流れについても言及されていて、変化するこれからの時代を生きていく上で、読んでおいて損はないと思います。

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Posted by ksenokuchi