【4冊目】いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン
仮想通貨基本書シリーズ。
日本国内にいる限り電子マネーとクレジットカードがあれば大抵の支払いはできますが、海外へ行くと日本の電子マネーはまず使えません。
しかしもともと国が管理していないビットコインには国境がないので、サンフランシスコ、ニューヨークでも日本国内のいる時と同じように利用できます。むしろ、ビットコインをじ店舗で使うチャンスは米国西海岸や東海岸の方がずっと多いと言えるでしょう。また国内にいてもオンラインショッピングがネットサービスなど、インターネットを通じた支払いでは徐々にビットコインを利用できる EC サイトが増えています。
本質的な違いはビットコインは独立した通貨であるということです。ビットコインの単位は BTC ですが Suica や nanaco の単位はあくまで円。つまり電子マネーというのは円やドルの代替手段に過ぎません。それに対してビットコインは円やドルと交換可能なお金そのものです。そこが電子マネーやクレジットカードを根本的に違います。また電子マネーは JR東日本Suica、セブン&アイnanaco、イオンWAON など特定の企業が発行しています。ビットコインには中心的な発光体がなく、参加メンバーによる民主的な運営に委ねられているのでそこも大きな違いです。
基本をさらっと確認できる本。技術の詳細までは踏み込まず、全体観をざっくり掴める。平易な表現で書かれていて、非常にわかりやすい。
最初に読む本としておすすめ。